サンクトペテルブルグ旅行記

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10月13日
自宅を午前9時出発。いつもお世話になっているI氏の車で広島空港へ。11時に出発式。12時に飛行機が出る予定が、整備士が遅刻したとのことで1時間送れ。そんなことがあり得るのか?ちなみに今回サンクトペテルブルグに直行便で行けばいいところなのだが、セキュリティの関係で関西国際空港に一度降りるのだそうな。
N航空は、目の前のテレビで映画を10本好きな時に見られるあたりはさすが。ゲームも数種類できる。しかしボトルのミネラルウォーターは一人1本などなんだかけち臭い面も。スチュワーデスは若くなく、美人でもなく愛想なく。それはちょっと言い過ぎかな。帰りの担当のスチュワーデスの方はとても元気で好感が持てました。機内では地球の歩き方を精読。その後ターミネーター3、チェーリーズエンジェルなど映画を見ていました。
しかし久しぶりに乗った国際線のエコノミークラスは狭い!食事なんてどうするんだ?何か落ちても拾えないし。以前何かの都合でエコノミー料金でビジネスクラスに乗ったときは夢のようだった。
プルコヴォ空港到着。入国は拍子抜けするほどすんなりと。その後夜の街をホテルまで1時間ほどバスで移動。ホテルモスクワに到着。ここからルームキーをもらうまでえらく時間がかかったのは何が原因だろうか。日本との時差は5時間。夜の10時、11時と言われても非常に眠い。

10月14日
この日は空き日で、パスポートを取り上げられて午後まで返してくれず個人で出歩けないため、ほとんどの人がH観光主催のツアーに参加。ちなみに今回のツアーはこのH観光が取り仕切っているが、途中で料金がえらく高いことが分かったり、詳細を出すのが非常に遅れて迷惑したり、トラブルが続発したりとどうしようもない。ちなみにここの責任者の性格が最悪で、ロシア人ガイドを怒鳴りつけたり、自分のミスを謝ろうとしなかったりして団員から総スカンを食っていた。今度はもっときちんとした会社にするよう協会に要請しよう。

バスはメインストリートのネフスキー大通り、エルミタージュ美術館、宮殿橋、ロストラの灯台柱などを通過しペトロパブロフスク要塞へ。この要塞はスウェーデン軍からロシアを守るために、この街で最初に建設されたものだそうだが、この地域が湿地帯だったためにその建設は土台を作るだけでも相当な労力が必要だったようです。外は雨模様で結構寒い。我々3号車担当のロシア人ガイド、ナターシャさんによると、サンクトペテルブルグが完全に晴れる日は、1年間で30日しかないそうな。ちなみにロシア人女性の3人に一人はナターシャという名前だそうな。まず要塞の中にあるペトロパブロフスク聖堂に入る。

これが聖堂の内部。歴代の皇帝が埋葬されているそうな。この街の教会はどこもこのように巨大で壮麗です。


これが聖堂を外から見た図。実際にはかなり高い尖塔がこの上に立っているが、この距離ではいくら広角にしてもこれだけしか入らない。後で全て入った写真をお見せすることになると思います。

次にイサク聖堂へ。

非常に巨大。世界で3番目に大きな聖堂だそうな。高さは30階建てのビルに相当、1万4千人を収容できる。


これはイサク広場にあるニコライT世の馬上像。後ろ足2本だけで立っている点が非常に珍しい。本当によくこれだけで支えられるものだ。


イサク聖堂の天上画。小さいが、左側に右腕を振り上げている人物がいる。この人物の肘から手の先までが3メートルあるそうな。


イサク聖堂内部。ちなみに撮影には別料金が必要。中に入ると合唱が聴こえ、思わずそちらに足が向く。聖堂の一角で儀式が行われている最中で、神父がほとんど単音で歌うように何かの書物を読み上げ、それに合唱が合いの手のように入る。合唱は8人ほどで非常にレベルが高い。豊かな残響と建物の複雑な構造により、どこから聴こえてくるのか分からない神秘的な雰囲気が醸し出される。そこに荘厳な衣装を身にまとった神父たちと、真剣に祈りを捧げる信者たち。思わず涙が出るほど感動的。

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