No.4

10月16日
この日も午後からリハーサル。午前中地下鉄に乗って中心部に行きました。
まずは、ガスティーヌ・ドヴォール駅を出てすぐのところにあるカザン聖堂。

これもまた非常に巨大。近すぎて両翼が入っていません。中は残念ながら撮影禁止でしたが、やはり荘厳な儀式とそれに伴う合唱がありました。この合唱がどこから聴こえてくるのか分からずしばらく探していたのですが、何と2階の壁から少し張り出したようなところで歌っていました。音の出ている方向が分からないというのは、非常に神秘的な感じがします。

次にネフスキー大通りからグリバエードフ運河沿いにスパス・ナ・クラヴィ聖堂へ。

これはネフスキー大通り辺りからの写真。運河とその両側に道。正面がスパス・ナ・クラヴィ聖堂。
非常に古い建物に見えますが、実は1881年にアレクサンドル二世が暗殺された場所に、息子のアレクサンドル三世が命じて建てたものです。建設には23年を要し、完成は1907年でした。


近くからの写真。南側です。ちなみに描かれている絵は全てモザイク画です。この側にはそれほど多くありませんが、他の面には多数のモザイク画があります。
この後中に入ろうとしたのですが、11時からということでとりあえずその北側にあるマーケットに行きました。


これはマーケットからスパス・ナ・クラヴィ聖堂北側の図。このマーケットは非常に充実していて面白かった。私は個人的にロシアの最も代表的なお土産であるマトリョーシカにはあまり興味がなかったのですが、ここのお店に置いてあった、内部に立体的に建物などを彫ったクリスタルに惹かれ、スパス・ナ・クラヴィ聖堂のものを買いました。表面もダイヤのように多面カットされ、キラキラと輝き非常に美しい。しかし内部の立体的な図柄はどうやって入れるのか謎です。
このマーケットにみんなが長い時間引っかかってしまったために聖堂の内部を見る時間がなくなってしまい、明日もう一度来ようということになり、一旦ホテルに帰りました。食事はすぐに食べられるという理由で、例のホテルの2階のバイキング。

リハーサル終了後、この日はマリインスキー劇場へ。演目は「ラ・シルフィード」。ちなみにレ・シルフィードは全く別物です。協会からの文書がこれになっていたが、これはH観光のミスだそうな。頼みますよ、皆さん。ストーリーは、婚約者がいる男を誘惑する妖精(シルフィード)、その妖精にふらふらと行ってしまう男、男が妖精と一緒にいたことを婚約者にばらすちくり屋、男がいなくなったらすぐそのちくり屋と一緒になる婚約者、人を不幸にして喜ぶ婆さん、最後は妖精と男が死に、この婆さんの高笑いで幕を閉じるという身も蓋もない話だが、さすがは世界のマリインスキー劇場、特に妖精達の踊りはあまりの美しさに呼吸することを忘れるほど。大満足の夜でした。

これはカーテンコール。この明るさでフラッシュが届かない距離だとどうしてもぶれてしまいますが、妖精達の美しさのうち少しは伝わるかな。

ホテルに帰ってから、2階のバイキングよりもっと奥のレストランへ。ここも非常にレベルが高く、何を頼んでもうまい。ボルシチ、ビーフ・ストロガノフなどを堪能しました。

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