No.5

10月17日
いよいよ本番の日。この日も午前中中心部に出かけた。まず巨大デパート、ガスティーヌィ・ドヴォール。1日に30万人が出入りするそうな。1時間ぐらいかけてネフスキー大通り側の1階を探索したが、一体これで何分の1歩いたことになるのやら。昨日買ったクリスタルがマーケットより少し安い。やはり値切るべきであった。それでおばさん機嫌よくおまけをくれたんだな。ちなみに私は値切るのは嫌いで、ほとんど値切ったことがありません。

その後再びスパス・ナ・クラヴィ聖堂へ。今度は中に入れました。

この聖堂のすごいところは、何といっても内装が全てモザイク画であること。その迫力に圧倒されます。


天蓋とその周辺のモザイク画。この天蓋は、アレクサンドル二世が暗殺された場所の上に建っています。この場所にこの天蓋を置くために、この聖堂は左右対称ではなくなり、運河に建物がはみ出しています。

その後すぐ近くのレストラン・サンクトペテルブルグがおいしいという情報を元に行ってみたのですが、値段がやたらと高いのと時間があまりないということで断念し、ホテルに帰っていつもの2階のバイキングで食事しました。

ホールに移動し、ゲネプロ、本番。
お客さんはほぼ満員。最初の細川さんの曲は、ほとんど理解不能という感じ。我々広島に住んでいる人間にはよく理解できるのだが。レストランに行って注文したらその辺の野草がそのまま皿に乗って出てきたという感じだろうか。
林英哲さんの和太鼓はめちゃくちゃ受けます。異文化って楽しい。
さて後半のラフマニノフ。よく考えたらチェコに行って我が祖国を演奏するようなものか。あまり深く考えずに来てしまったが。反応は、和太鼓の時のようなブラボーがなく、静かな拍手。全然受けなかったのかと思ったら意外にしぶとい拍手が続き、アンコール2曲を演奏しました。

本番後、ホテル2階奥のレストランで打ち上げ。ここは何を食べてもうまい!しかし日本の居酒屋のようにすぐにビールが出てこないのは仕方のないところ。

10月18日
本番2日目。この日は本番のみで集合が5時ということで、これまでよりは大分時間がありました。
中心部に出てまず、広響首席チェロ奏者M氏お勧めのアーケード街へ。高級品を扱っている店が多くなかなか楽しめました。それから古くて立派な食料品店へ。写真を撮っていいのかどうか分からなかったので撮りませんでしたが、写真に収めるだけの価値は十分にある、歴史を感じさせる立派な建物でした。

その後一行は演奏会場よりも北東方向にある楽器屋に行きました。中に小さいリードがついているリコーダーのような民俗楽器を購入するH氏とO氏。クランポン・プレスティージュ(クラリネット)が45万円!月給1万円から1万5千円ぐらいの人がどうやって買うの?ヤマハの初心者モデルは何とか手が届くか。それでも随分高い。ロシア製もあり、そちらは輸入物よりは大分安く売っていました。性能はどうなのか?リードも高い。これじゃヴァンドレン(リード)は買えないな。みんなどうしているんだろう。フルートはさすがに値段が高すぎるのか、金のフルートは置いていませんでした。そういえばムソルグスキー劇場もマリインスキー劇場も、みんな銀の笛を吹いていた。金のフルートは安い14金で300万円。18金は700万円だそうな。日本人でもヒーヒー言ってローンを払っているのに、ロシアでは無理だな。それに持っていると危険だ。金のフルートを持っているがために命を落としかねない。他に非常に変わったかっこいいデザインのピアノがいくつかありましたが、撮影はできないとのことで写真はありませぬ。

さて、その後一行は、ガスティーヌィ・ドヴォールに行く組と夏の庭園に行く組に分かれ、私は夏の庭園へ。

南の入り口から夏の庭園に入り、北に続く道を撮影。この庭園、そしてこの辺り一体が、運河に囲まれているということもあり非常に美しかった。運河沿いの建物は皆歴史を感じさせる優雅なものでした。


こちらは北の入り口付近から南側を撮影。彫像が庭園を飾り、こちらも美しい。

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