2007年6月8日呉娑々宇山

以前から気になっていたのだ、あのテレビ塔のある山。
蓮花寺山よりも北側で、結構登り甲斐がありそうだ。
調べてみると、呉娑々宇山(ごさそうざん)という山のようだ。
何と自宅から徒歩で行ける!
ただ、徒歩だとかなり時間がかかりそうなので、自転車で行くことにした。
コンビニで弁当と飲み物を買って、さあ出発!

ところがこの道がずっと上り、しかも結構急なのだ。
こんなところで歩いてたまるか!
意地になってペダルを踏むが、何せ3段変速のママチャリ、きつい!
ついに心拍数が150まで上がる。
ランニングよりハードなトレーニングだ。
こんなことをしていて、これから山に登れるのだろうか。

随木屋橋バス停を左に入り、小川沿いの道を上る。
あまりにも急傾斜のため、自転車を押して進む。

このあたりの眺めが最高だった。
登山の前にすでにかなり楽しめた。
田植えを終えた棚田。



棚田の向こうに目指す山が見える。



かなりの体力を使ってようやく水谷峡駐車場へ到着。
そこにあった案内図。


ここに自転車を置き、いよいよ登山!

いくつもの滝を見ながら、清流を遡る。



時折道と小川は交差したり一緒になったりする。




名前の通り、峡谷のためGPSが時折途切れる。



こんな岩が落ちてきたら大変!



途中、休憩所前の道標が間違っていた。
もしくは誰かが90度傾けたか。
信じて数分下ったが、どう考えてもこんなに下るのはおかしい。
急斜面を数分下ると、元のところに戻るのが大変だ。
とにかく上るのが正解である。

大日如来。


この先は道なき道という感じで、きつい上りである。
なのに、なぜか小さい仏像がいくつも置かれている。
ここは全体的に仏教色が強い。
教訓を書いた看板も多数。
しかし説教臭さがあると逆効果である。
悟りは自ら開くものである。
こうして自然に触れていると、今自分は生きているとか、遠い未来には存在しないだろうとか、そんなことはどうでもよくなってくる。
ただ、あるがままを受け入れる。
そういう心境になる。

ハンド岩からの眺め。
ハンド岩ってどういう意味?
中央右手が日浦山、中央左手に少し見えているのが蓮花寺山。



何と!この写真に私の自宅が写っています!
オリジナルを拡大して確認しました。
ただしこのサイズでは無理です。



心地よい尾根歩き。
何ていい山なんだ!

これがこの山で最高の眺めのバクチ岩からの展望です!
大きく平らな岩で、ここで昼食というのもいい。



山に何も書いていない巨大な看板があるのを昔から一体何だろうと思っていたのだが、そういうことだったのか。
知らなかった。
しかし国鉄とは古い。
今でも使っているのかね?



これがその反射板。


テレビ塔の少し先が山頂。
木に邪魔されて眺めはそれほどよくないが、それでも海が見える。
木のおかげで、木陰で涼しく昼食を取ることができた。
風があり、登山用に絹のシャツを来ているので、じっとしていると涼しいというよりはむしろ寒いぐらいである。

帰りは若者コースと書かれたコースを下山。
失敗した。
急斜面を落ち葉が分厚く覆っていて、やたらと滑りやすい。
案内板にあまりお勧めしないというようなことを書いてあったが、甘く見ていた。
3度滑り、そのうち2度は予想していたので問題なかったが、3度目は手のひらを擦りむいてしまった。
軍手をしていれば擦りむくことはなかった。
それ以前に、スティックがあれば転ばなかったかも知れない。
それより根本的に、案内板に従ってもっと安全なコースを下山すべきであった。
山を甘く見てはいけない。

元の峡谷に戻ってきた。


徒歩、もしくは自転車で行けるとことにこんな素晴らしい山があるとは驚いた。
もっと以前に登るべき山であった。
水の流れやいくつもの滝が心を癒してくれる。
ハンド岩、バクチ岩からの展望もすばらしい。
定期的に来たい山である。